① 教育こそ全て。ユダヤの教えは「お金の教え」ではない
多くの人はユダヤ人をお金儲けに特化した民族だと思っていますが、実際は違います。お金儲けはあくまで人生を生きるための一つの手段で、本当に重要なのは教育だと言います。理由は歴史です。ユダヤ人はずっと迫害され、命が簡単に取られる時代を5000年生きてきました。命が簡単に取られるなら、お金はもっと簡単に取られる。だからお金自体ではなく、お金を稼げる、生きていく能力を残そうという発想になり、教育特化型の民族になりました。
目に見える財産はいとも簡単に奪われてしまう。しかし、私たちの頭の中にある知恵だけは誰にも奪うことができない。ユダヤの格言
ユダヤ人が教えるのはテクニックではなく原理原則です。テクニックは時が経つと廃れます(「AmazonでAを買ってメルカリで売る」は30年後には通用しない)。原理原則は「誰がいつどこでやっても同じ結果になること」。ペンを手から離せば、誰がやっても、どこでやっても、いつやっても下に落ちる。学習の原理原則、子育ての原理原則、人間関係の原理原則、そしてお金の原理原則。あらゆるジャンルの原理原則を、ユダヤ人は子どもに教え込みます。
② ありとあらゆる結果を出す原理原則:参考材料
ユダヤ人が最初に子どもに教える原理原則の一つです。すべての結果は行動から生まれ、行動は行動基準(価値観)から生まれます。だから自己啓発セミナーでは「価値観を変えましょう」と言われますが、価値観は「変えるぞ」と思って急に変わるものではありません。ダイエットや筋トレが3日坊主で終わるのはそのためです。
ユダヤ人は、価値観を作り出している根本を変えなさいと教えます。それが参考材料、自分の目で見たもの・耳で聞いたもの・実際に体験したことです。初めてのサッカーで顔にボールを受けて歯が折れ、親にバカにされ、あだ名をつけられた人はサッカーが嫌いになり、練習せず、成績が悪くなる。初めてのサッカーでシュートを決めて褒められた人は好きになり、練習し、うまくなる。すべての結果は参考材料が作っている。だから新しい結果を出したければ新しい参考材料を入れるしかなく、参考材料の質が結果の質を決めます。
③ 乗り物と自分を同一化しない。今この瞬間からどんな自分にもなれる
自転車が壊れても、あなたが壊れたわけではありません。物質社会ではこれが分かるのに、精神的な部分では多くの人が「乗り物」と自分を混同して無駄に悩みます。代表的な乗り物は4つ、体・感情・マインド・自己概念です。
あなたの体は、生まれたときはもっと小さく、そこからいろいろな生き物を食べて集めてきた「生命体のコレクション」にすぎません。感情もマインドも、生まれてから今までに集めてきたコレクション。気に入らなければ捨てて、新しく集め直してもいい。自己概念(アイデンティティ)も同じで、「自分はネガティブだ」と定義づけているのは、生まれてから集めたコレクションです。生まれた瞬間にポジティブな人、ネガティブな人などいません。
だから僕は先生にこう言われました。「未来とは過去の延長線上である必要はない。君は望めば今この瞬間から新しい自分に生まれ変わることができる」。この話が成功マインドの最初にあるのは、これから読む項目を「自分にはできない」と思ってほしくないからです。
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④ 目的思考:13歳で人生の使命を「5分で」決める
目的が明確になればなるほど、途中過程が明確になる。明日のテストが何の科目か分からなければ今日の勉強は決められず、数学だと分かれば決まり、何ページの大問と分かればさらに明確になる。だからユダヤ人は、達成したい状態の定義を徹底的に明確に作ります。
1年・3年・5年の目標だけでなく、人生の使命まで決めます。決めるのは13歳。使命の定義は「お葬式のときに、人々からなんと言われたいか」。アメリカのお墓には「強かった父ここに眠る」のように言葉が刻まれます。「いつも周りに文句ばかり言って鬱陶しかった人、ここに眠る。二度と起きないでくれ」とは書かれたくない。決める時間は5分です。完璧なものは作れないので、不完全でもいいから作る。作れば進化させられるが、作らなければ進化しません。だから面接で「あなたの夢は」と聞かれてどもる日本人と違い、ユダヤ人は13歳で全員が決めています。
目標のレベルにも教えがあります。評価は「良い」「優秀」「アウトスタンディング(卓越)」の3段階で、ユダヤ人は卓越を目指しなさいと言います。人は卓越した人と付き合いたいと思う。相手も同じ。だから選ばれるために卓越を目指す。昔は村で一番なら結婚相手に選ばれたが、今はインターネットでいくらでもすごい人が現れる。「村で一番」では選ばれにくい時代です。
⑤ やる理由を強烈にする
人は大きな壁にぶち当たっても、十分な理由さえあればそれを乗り越えることができる。ユダヤの格言
人が大きな結果を出せるかどうかは、能力ではなく理由にかかっています。高所恐怖症の女性にバンジージャンプをさせる実験の話があります。1万円でも10万円でも100万円でもできなかった女性が、アタッシュケースの1億円を見せられると飛んだ。能力が変わったのではなく、やる理由が変わったのです。
僕もそうでした。ビジネスを始めて全然うまくいかなかったとき、19歳で子どもができた。「稼げたらいいよね」ではなく「稼がないと家族を養えない」。この強烈な理由ができたことで本気でやり始め、半年で独立できるくらいうまくいきました。
⑥ リスクとリターンは比例する(魔法のザクロ)
強烈な理由を手に入れるマインドが「リスクとリターンは比例すると知る」ことです。タルムードの「魔法のザクロ」がこれを教えます。世界を見渡せるコップ、空飛ぶ絨毯、魔法のザクロを持つ三人兄弟が王女を救い、王女は「あなたの宝物は今も元のままですか」と問う。コップと絨毯は元のまま、ザクロだけは半分になっていた。王女は末の弟を選んだ。→ 魔法のザクロ
これは投資だけの話ではありません。リスクを取るとは、自分に負荷をかけること。人には負荷がかかると取り戻しに行く性質があります。僕は先生に3000万円以上を払ったから、なんとしても取り戻そうと、会えるだけ会い、無限に質問し、全部吸収しました。負荷のかけ方として、「人生で2番目に大事なものを一時的に犠牲にせよ」という格言があります。何もかも同時には手に入らない。僕は2年半、家族との時間を一時的に手放して稼ぐことに集中し、その後で家族に裕福な人生を歩ませることができました。ずっとではなく、一時的でいいのです。
⑦ 自立思考:自分の頭で正解を作る
ユダヤで最も重要な教えと言われるのが自立思考です。ユダヤ人が子育てで重要だとする3つの項目の一つに入っています。定義は自分の頭で考えて正解を導き出す力。世の中に絶対的な正解はなく、「何の株を買えば儲かりますか」と人に聞くのは自分の頭で考えていないということ。ユダヤ人は全て自分の脳で答えを作り出し続けるから、賢くなり続けます。
身につけ方は、普段から自分の頭で考える癖をつけること。難しい課題を出されたとき、一部の人は「分からない、誰かがやってくれる」とすぐ諦めます。この習慣がついていると絶対にうまくいかない。だからユダヤの親は絶対に子どもに正解を教えません。「アリはどこへ行くの?」には「どこへ行くと思う? 調べてみたら?」。お店で走り回って他人のテーブルに熱いお茶をこぼした子どもに、親は代わりに謝らず、「こういう時はどうしたらいいの?」と考えさせ、自力で「謝る」にたどり着いて謝れたら、最大限に褒めます。自分で考えて行動したことが正しい、という参考材料が体験で大量に入るから、どんどん自分の頭で考える癖がつく。日本の答えを教える教育とは真逆です。→ ユダヤ式子育て
⑧ 人に期待しない(=依存しない)
冷たい考え方に聞こえますが、人の可能性を信じないという意味ではなく、人に依存しないという意味です。自己啓発の有名な本の話を例にします。神様の言う通りに課題をこなしてきた主人公に、神様は終盤で「君はきっとうまくいかない」と言う。そして何年も前に主人公が買ったビジネス書を開かせる。今日教えたこととほとんど同じ内容が書いてある。「君はこの本を買ったときも、この本なら自分を変えてくれると思い、変わらなかったら本のせいにした。今、僕に同じことをしている。何かに期待して依存している限り、人生は変わらない。人生を本当に変えるのは、ものではなく自分自身だ」。
「この塾に入れば成績が上がる」「このサロンに入れば成功する」。それらは手助けにはなりますが、生かすも殺すも自分次第。一番重要なのは、依存するのではなくそれを活用できる自分になることです。ユダヤ人はだから自立思考なのです。
⑨ RASを支配する:人は見ようとしたものしか見えない
RAS(網様体賦活系)とは、簡単に言うと人に見たいものを見せている脳の機能です。今から本気で近くにある赤いものを探してください。目を閉じて。では、青いものは何個ありましたか。きっと見つかりません。赤いものを探しているとき、人は赤いものしか見えない。人は見ようとしたものしか見えないのです。
自己肯定感が低い人は、このRASが悪い方にばかり向いています。10人のうち9人が褒めてくれていても、1人の悪口だけを取り込む。RASを入れ替える方法は、もう習っています。参考材料です。「自分は周りから愛されている」という強烈な参考材料が入ると、愛されているという情報だけを取り込めるようになる。一番いいのは体験です。強烈な体験をすると、RASは一瞬で書き換わります。まず「自分の脳はRASに支配されている」と意識した上で、良い参考材料を入れてください。
⑩ 思考の分離:2つ以上の問題を1つにしない
人生で問題がなくなることは絶対にありません。Aが終わればB、Bが終わればC。だから一つ一つに頭を悩ませるのではなく、どんな問題が来ても解決できる人材になっておくこと。ただし解決策を間違えたら絶対に解決しません。バスケの神様マイケル・ジョーダンの言葉「ミスシュートの練習を10万回やっても、ミスシュートの達人になるだけだ」。的外れな解決策にしないための思考パターンが思考の分離、2つ以上の問題を1つにしないことです。
「顔が不細工だから自己肯定感が低い。どこを整形すればいいですか」という相談がありました。容姿の問題と自己肯定感の問題は全く別です。容姿が普通でも自己肯定感が低くない人は五万といる。自己肯定感が低い本当の理由はRASです。この本質を知らずに整形すると、直後は上がっても、RASが変わっていないので悪口だけが聞こえ、また下がり、「おでこと顎をやっていないからだ」とまた整形する。こうして整形にはまる人が生まれます。問題をはっきり分ければ、的外れな解決策をしなくなります。
口で言うのは簡単ですが、使いこなすには、自分の人生の大きな出来事を一つ、思考の分離で解決する経験が要ります。僕の場合は、悪口をInstagramで言われ、それをきっかけに営業チームの仲間が離れたときでした。先生に「人が離れることと悪口を言われることは別の問題だ」と言われ、離れる人は一定数いるものだからお礼だけを伝え、悪口には毅然とした態度(周りのために動く言い方)で対応した。それで両方が解決し、以来使いこなせるようになりました。→ 詳しくは ユダヤ式思考法
最後に:幸せは感情ではなく「概念」。出来事に意味はない、自分が意味をつけるまでは
先生に3000万円以上かけて弟子入りし、2回目に会ったときに教わったのが、幸せの概念でした。ビジネスで飛躍したくて弟子入りしたのに、幸せの話。正直「はあ」と思いました。でも時間をかけて学ぶうちに、これが最も重要な考え方だと結論づけました。幸せの概念を理解していなければ、どれだけお金を稼いでも幸せになれない。お金も時間も健康も人望も全部持っているように見える人が、悲しいことに自ら命を絶ってしまうのは、幸せを理解できていなかったからです。
幸せとは感情や状態ではなく、概念である。人間の感情を調べ尽くしても、「幸せ」という感情は存在しない。幸せは自分で定義づけるものです。そして格言、「出来事に意味なんてない。自分がそれに意味をつけるまでは」。離婚もリストラも、悪い意味付けは無限にできるし、良い意味付けも同時にできる(時間ができた、退職金がもらえる、新しいことに挑戦するチャンスが生まれた、人の痛みが分かる人間になった)。出来事は同じでも、意味付けで幸せかどうかが180度変わります。
意味付けの名人になるコツは現状感謝、ないものではなく、あるものに焦点を当てること。ただし一朝一夕にはできません。今日交通事故で両足を失ってすぐに「両腕があってよかった」とは思えない。だから毎日コツコツ習慣にする。ユダヤ人は、いつどんな状況になるか分からない迫害の中で、現状に感謝し続ける癖をつけてきたから、どんな状況でも前向きでいられたのです。
動画の最後に、小児がん病棟のある男の子の話をしています。亡くなる前日、彼が望んだのは、億万長者でも高級車でもなく「パパみたいに電車に乗って仕事に行く大人になりたい」ということでした。僕たちは今、彼の夢の中で生きています。幸せは遥か遠くにあるのではなく、今日ご飯が食べられる、家族がいてくれる、日が昇った。そういう小さいものが足元にいっぱい転がっている。問題は、僕たちがそれを発見できるかどうかです。
- 【5000年の歴史】ユダヤの成功マインド完全攻略(YouTube「ゆだしん」)
- 【全人類が成功できる】ユダヤ人が3歳から学ぶタルムードの成功習慣(YouTube「ゆだしん」)
- 【日本人と真逆】世界一のお金持ちが3歳から実行する成功習慣3選(YouTube「ゆだしん」)
数字について:人口0.2%(約1,580万人・2024年)はヘブライ大学 S. デラペルゴラ教授の推計、ノーベル賞受賞者の約2割は Jewish Virtual Library の受賞者一覧の集計です。動画で話している「世界の富の40%」「アカデミー賞の37%」などは集計によって数値に幅があるため、このサイトでは出典を確認できる数字だけを使っています。


